住まいは、生き方。
建前時の様子。できる限り金物を使わず、木の性質を活かした形で家の骨組みをつくっていきます。
建築時の姿こそ大切。縦、横、斜めにしっかりと入った無垢材が、長期にわたって家を支えます。
祖母の代から受け継いだ建具を活かして設計。厚みのある土壁が、蓄熱や調湿にも大きな役割を果たしています。
建前時の様子。できる限り金物を使わず、木の性質を活かした形で家の骨組みをつくっていきます。
自然の力を借りて、共に生きる、自然体の家づくり
高度成長期を経て、日本の家づくりは大きく変わりました。新建材を使い、プレハブ構法※1、乾式工法※2などで、あっという間に家が建ちます。
私たちの家づくりは、これとは違う流れにあります。
人は、一年を通じ、季節の変化を体で感じ、体調を気候に合わせて整え、その繰り返しの中で年を重ねてきました。
自然に抗わず、その力を借りて、共に生きる。古くから受け継がれてきた日本の家づくりには、先人の知恵が満ちあふれています。
その土地で育った木や自然素材を使って、気候風土に合った家を建てる。太陽光や太陽熱、風の流れ、雨水を無理なく取り入れて、余計なエネルギーを使わず、心も体も快適に、自然体で住まうことのできる家づくり。
年を重ねて美しく古び、いずれは自然に還る、生き物本来の住まい…
住まいは、生き方。 家づくりを通して、皆様の人生の一端に寄り添うことができるのを楽しみにしております。
関口建築+生活Labo
関口 博之
※1:プレハブ(prefab)構法=あらかじめ工場で加工、組立を行い、現場で組み上げる建築構法
※2:乾式工法:コンクリートや漆喰など水を必要とする材料を使用せず、工場で生産された外壁材や合板などを現場に持ち込み取り付ける工法。湿式工法に比べて熟練技術を必要とせず、工期を短縮できる。